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wanokashi 89

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Someone Like You

もともと涙もろい私ではあるけれど、
歌を聴いて泣いてしまうなんて久しぶりだ。
AdeleのSomeone Like You。

家族と過ごした幼い頃のぼんやりと、
でもキラキラとしたあたたかい記憶が溢れる。

私はおばあちゃんこだった。
両親が働いていたので、日中は祖母の家に預けられていた。
田舎で近所に子供もいなかったので
遊び相手は祖母と、飼っていた犬と、猫だった。
庭には大きな大きな椎の木があり、その奥には小さな川が流れていた。
祖母とふたり、縁側で猫のスケッチを描いたり、摘んで来たつくしの袴をとったり、
そんなふうに毎日のんびりと過ごした。
とにかく小さなことも大げさなくらい褒めてくれて、可愛がってくれた。
近視の私を心配して、目の周りを撫でながらツボ押しのようなことをしてくれていた。
ちょっとカサカサした祖母の指の感触を今でもはっきりと覚えている。

あんなに大好きだったのに、いろんな出来事を経て、
いつからか悲しいくらい向き合えなくなってしまった。
その状態のまま、私は結婚して家を出てしまい、
祖母とは年に数回帰省の時に顔を合わせる程度になった。

祖母は数ヶ月前から、施設で暮らしている。

元気だった頃は近況や趣味の俳句などを綴り、一方的にたびたび送られて来たハガキも
頭がぼんやりするにつれて、ぱったり来なくなった。
きっと自分にそんな習慣があったことさえ今は覚えていないのだろう。
最後のはがきが届いた頃は、それが最後になるなんて考えもしなかったのに。


今日と同じ日は二度とこない。
時間はゆっくりと、でも止まること無く流れて行く。

誰にだって楽しいことばかり起こるわけではない。
解決できないままの問題を抱えていたりもする。
それでもみんな仕事をして、友達と会ったり、お酒を飲んだり
美味しいものを食べたり、くだらない話だってやっぱり楽しくて。

そうやって前に進んで行く。

明日の私もきっと笑っている。

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by wanokashi89 | 2011-02-17 01:07 | 日々のこと
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