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wanokashi 89

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カテゴリ:日々のこと( 38 )

こんな気持ちで


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先日訪れた、中川翼くんの個展『恋枯らし』。

ひさしぶりに聞いた声。
当時の記憶が蘇る。
やっぱりぼくは、
このひとのことが、好きだったんだ。

密かに、気付かれぬように、
気持ちを重ねていく。
乱暴に重ねて、傾かないように、
そっとそっと重ねていく。

どのくらいの高さで、届けよう。
きょうもまた、バランスをとりながら、
うまくうまく、重ねていく。


言葉の選び方が、透明感のあるキレイさだと感じました。
恋をしている気持ち、久しぶりに思い出しました。
こんな気持ちで和菓子を作ったら、儚い可愛らしいものが出来そうです。

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by wanokashi89 | 2015-04-14 15:36 | 日々のこと

授乳中におもうこと

しばらく晴天続きの東京でしたが、今日は久しぶりに曇り空。
空気もひんやりとしていますね。

こちらに戻ってから、あっというまに一ヶ月が経とうとしています。

私はというと相変わらず朝昼晩関係のない、赤ちゃん時計で暮らしています。
自由に仕事をしていた頃と比べると、
起きる時間も食事をとるタイミングも、すべてが赤ちゃん中心なので
振り回されっぱなしですごくせわしく慌ただしいのですが
考えようによっては今の暮らしが、今までの人生で一番、のんびりと穏やかに
時間が流れているように感じるときもあります。

一日に何度もする授乳の間に、ソファーから窓の外を眺めていると
公園の木々や街路樹が日に日に色づいていき、そして葉を散らす様子や
時間とともに刻々と色を変える空も季節によって色合いが違うことに気づきます。
夜明けに起きているときは、一ヶ月前と比べてだいぶ違う位置から太陽が登る事に驚きます。
そんなとき、ふと思います。

和菓子というツールで表現する仕事をしているのに
こんなふうにじっくりと季節や時間の流れを味わったことはなかったなあ、と。

通常、イベントに合わせてデザインを考えたり、試作するのはいつも
少し先の季節のお菓子になります。
例えば夏真っ盛りのころには、暑い工房で汗を拭きながら
秋を表現するお菓子を考える、というように。

今思えば常に少し先ばかりを考えていて、肝心な目の前の季節を
しっかり感じる余裕がないことも多くありました。
それじゃあ季節を表現しようにもどこか地に足がついていないものになってしまいますよね。

そんなふうに反省していると、この育児休暇の期間が
とても贅沢で大切なものに思うのです。

とはいえ、夜中に授乳で起きるとき、
さあご飯を食べようとした瞬間に泣かれるとき、
わんわん泣くのを長時間あやしているとき・・・
そんなことは、これっぽっちも頭にありませんけど、ね笑。

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実家から持ってきたかご。
私と弟が赤ちゃんだった頃、母が布おむつを入れるのに使っていたものです。
今は赤ちゃんのタオルや着替えを入れるのに使っています。
なんとなくお守りのような存在です。
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by wanokashi89 | 2013-11-25 13:43 | 日々のこと

未完成のレース編みとともに

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いよいよ週末東京に戻ります。
おちびとの暮らし…どうなることやら。
先輩ママからは、一日中パジャマでも、ご飯作れなくても、掃除できなくても、
生きてればオッケーくらいの心構えで!と
頼もしくも恐ろしいアドバイス…笑

すこーしずつすこーしずつ進めているレース編み。
紅茶で染めて、ピアスにしたいなぁ…なんて、
春までには完成する?かな?どうかなぁ 笑
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by wanokashi89 | 2013-10-24 18:36 | 日々のこと

無事に…

9月のはじめに2742gの男の子を出産しました。
夜中2時頃から始まった陣痛はあっという間に
信じられないくらいの痛みに変わっていき…
悶絶しながら夜明けを迎え、朝の8時半、
無事に元気な産声を聞くことが出来ました。
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退院後、日に日に力強さを増していく小さな命に
今はただ健康に育ってくれることを願うばかりです。
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by wanokashi89 | 2013-09-30 20:11 | 日々のこと

産休に入り…

産休に入ってから半月ほど経ちました。
前回のブログをご覧になられたお客さまからは
沢山のお祝いのメールをいただき、本当にありがたく思っております。

出産までは身軽に動ける貴重な時間なので、
友人と会ったり、
らっきょうや赤紫蘇シロップなどの保存食を仕込んだり、
家の中を居心地良くするために大掃除をしたり…
そんなことをしながら過ごしております。

里帰りも近づいてきて、カウントダウンが始まっているようで
ドキドキします。

我が家のお出掛けは、カウンターなどの狭い居酒屋さんや、
細い階段を上がったところにある小さな古着屋さんや
シンと静かな雑貨屋さん、古道具やさんが多かったので
産後はしばらくお預けかと思うと名残り惜しく、
少しでも時間が出来ると、やたらとマメに訪ねています。

困ったことに、まだ赤ちゃんとの暮らしのイメージがいまいちぼんやりしており、
お買い物をしていても、あ!これは和菓子に使える!などと
頭がなかなか切り替わらず…
ベビー用品よりも、撮影やパッケージに使えそうなものを無意識に探しており、
困ったものです。
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今日の夕暮れどき。
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by wanokashi89 | 2013-07-05 18:24 | 日々のこと

そっと教えたくなる、そんなサロン

今日はあるフェイシャルサロンのお話を。

その場所は、美肌室ソラといいます。

表参道の静かな住宅街。
可愛らしい鉄格子の門をくぐりぬけ、
階段を上がったところにある
マンションの一室。

扉を開けると、
大きな窓から差し込む柔らかい日差しと
温かみのある木の壁、リネンのカーテン。

あちらこちらに山本祐布子さんのイラストの鳩が
シルクスクリーンで描かれています。
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清潔感溢れる、まるでカフェのような気持ちのよい空間で受ける
フェイシャルリセットトリートメント。
それはもう言葉では表せないほどの至福のひととき。

顔のこりがほぐれて、お肌がふっくらしたのはもちろん
帰り道の足取りまで軽くなり、こころもすっと柔らかに。
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フェイシャルサロンと聞いて
自分にはあまり興味がないな、とか
いろいろ勧誘されそうで面倒だな、とか
そんな理由で避けられていた方には
ぜひ、ぜひ、おすすめしたい、そんな素敵な場所です。

そんな美肌室ソラで、春から月に一度楽しいイベントがはじまります。
私も和菓子でお手伝いさせていただきます。

詳細はまた、今度。

美肌室 ソラ
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by wanokashi89 | 2013-01-18 20:53 | 日々のこと

記憶のかけら

ふいにある町を訪ねたくなり、
電車とバスを乗り継ぎ出掛けました。

木曽川という大きな川沿いにある、
小さな田舎町です。

そこは幼少の頃、祖母と過ごした町。

祖母はもういません。


私の両親は教師でした。
母は、朝早く車を走らせ、私を祖母の家に預け、
夕方両親のどちらか、早く仕事を終えた方が迎えにくるという毎日でした。
小学校に上がってからも、夏休みなどの
長い休みにはいつも祖母の家に行きたがり、
帰らなければならない日には淋しくて泣いていました。

そのせいか、幼い頃の記憶の多くが
祖母の暮らす古い日本家屋や
大きな椎の木や井戸のある風景にあるのです。

私にとって、その記憶の断片は
薄くヴェールのかかったような
淡いきらめきをまとっているのです。

近くに遊べる子供もいなく、
おもちゃなんて何にもありませんでしたが
祖母とすごす何気ないのんびりとした穏やかな時間を
一度も退屈だと感じたことはなかったように思います。

木枠の磨りガラスのぼんやりとした光に照らされた
二階の母の部屋は、家具がそのまま置かれ
時が止まったようでした。
ほこりの積もった本棚から
黄色く変色した古いシェークスピアを
引っ張り出し、夢中になって読みました。

古い仏間は薄暗く、畳はひんやりとし、
どんな天気の日も、しんとした空気を漂わせ
子供ながらに他の部屋との違いを感じていました。

庭の真ん中に大きな大きな椎の木があり、
風が吹くとざわざわと音をたて
苔で覆われた根元には
白いキノコが生えていました。

大人になった今、最寄りのバス停に降り立ち、
寂れた商店街をゆっくり歩き、
今はもう無い祖母の家の敷地まわりをぐるりと歩き、
その敷地に立つ、知らない誰かが暮らす
真新しい建て売りの二軒の家の向こう側に
今はもうない家屋や
井戸や、木や、庭や。
祖父や祖母や、幼い私を。
それらの面影や匂いを探し、
記憶のかけらを手繰り、映したとき。

今日のことを文章にしておこうと、
そう思ったのです。
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by wanokashi89 | 2012-10-27 21:52 | 日々のこと

思い出すフレーズ

久しぶりに雑誌Casaを買って読みました。

お菓子の仕事を始める前の20代のころは
色彩や、インテリアデザインを学んでいました。

こっそりと 笑
インテリアコーディネーターの資格も持っています。

その頃は定期購読するくらいの愛読書でしたが
ここ数年は仕事柄めっきり手に取る事もありませんでした。

今更ですが、やっぱりかっこいい雑誌ですね。
心躍りました。


学校を卒業して、なんにも出来ない私を
面倒見てくれていた設計事務所の所長の言葉です。

「料理の上手く出来ないやつに、良い設計は出来ないよ。
 俺はデザインの工程すべてを必要とするものが、料理だと思うよ。」

まかないを作るためにフライパンを振りながら話す所長の話を
洋服とインテリアにしか興味のなかった当時の私は、
そんなもんかなあと聞いていたのですが
お菓子の仕事を始めてから、ことあるごとに思い出すフレーズです。

素材を選び、組み合わせを考え、調味料を足したり、引いたり・・・
最終形を想像しながら調理を進めていく。
そして出来上がったものをより生かすような器を選び、バランスを考えて盛りつける。

何よりもそれを食べる人の立場にたつことが絶対条件。

うーん、たしかに。
今なら痛いほど分かります。
クリエイティブな要素がたくさん詰まっていました。

所長。
何もできないまま東京に来てしまったけれど
お菓子の仕事を始めてから丸三年が経とうとしています。

所長の愛車のアルファロメオの扉を
何も考えず力一杯閉めていたことや

せっかく美味しい珈琲豆を用意してくれていたのに
朝一番にみんなが飲む珈琲を適当なやり方で、
最年少の仕事として惰性で煎れていたこと。

この年齢になった今、思い返すと
当時は気付けなかったことがたくさん。

謝りたいことも、たくさん。

それでも。
あの時間は今の89に、ちゃんと続いているのです。

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7月の終わりのころの、空。
ついこの間のようで、もう三ヶ月も前。
秋はどんどん深まっていきます。
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by wanokashi89 | 2012-10-19 00:32 | 日々のこと

ごちそうさま

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果樹園農家さんからの、いただきもの。

M705Gというなんだか格好いい名前がついている巨峰。
にもかかわらず・・・
袋にはただ「ぶどう」と。

どこからどう見ても、
君はぶどう。
それなのに大きく主張してる感じが
なんだか愛らしい。

皮がぱっつんぱっつんで
ぷりぷりとした
とっても甘い子でした。
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by wanokashi89 | 2012-09-27 01:26 | 日々のこと

栗とハットピン

いまだ栗に夢中。

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脱気しているところ、と。
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完成したところ。
これで栗1キロ分。


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cafe+gallery芝生さんで購入した可愛いハットピン。
たしかオランダのもの?いやロシア?いやはやデンマークか?
ごめんなさい・・・しゅん。
完全に忘れてしまった。
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by wanokashi89 | 2012-09-24 23:22 | 日々のこと